仕事は楽しいかね? 書評
こんにちは!
突然ですが、皆さん今の仕事は楽しいですか?
即答で「楽しいよ!」と答えられる方はおそらく非常に充実した毎日を送られているのでしょう。
しかし、おそらく殆どの方はこの質問に「楽しい!」とは答えないのではないでしょうか?
今回はそんなことも考えながらこちらの本を読んでいこうと思います。
あらすじ
出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。
端的に言えば、有名な実業家のおじいさんが将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公にいろいろとアドバイスをしてくれるという内容です。
大事だと思ったこと
・明日は今日と違う自分になる
何か一つでもいいので昨日の自分と違う自分になる。それは簡単なようで意外と難しいことです。
しかし、日々の積み重ねこそが今の自分を作るのであり、常に
「今日の自分は昨日の自分とここが違う」
ということを意識する必要がある。
・目標を決めることよりも大事なことがある
「目標を決めてそれに向かって必死に頑張れば成功する。」
これは果たして本当だろうか?
人生はそんなに単純なものではない。むしろ、規則から外れたところにたくさんの教訓がある。なので、みんなと同じように右に倣えするのではな色んなことにチャレンジすることが大事な場合も多い。
・いろいろ試してみて、成り行きを見守る
コカ・コーラは、シロップ状の頭痛薬を水で割っていた従業員を見て、そこにソーダ水を入れてみたところから生まれたこと。
チョコチップ・クッキーは、時間が無くてクッキーに練り込むチョコレートを潰しきれず、刻んだだけのチョコレートを入れたところから生まれたこと。
このように、偶然の産物は意外と多いので日々様々なことを試してみることが重要である。
感想
個人的には非常に面白い一冊でした。
自己啓発本と小説の中間のような感じで物語もしっかりとしており、普段は自己啓発本を何日かかけて読んでいる私でも一日でスラスラと読むことができました。
また、著者と読者の関係ではなく、二人の登場人物のやり取りを見る第三者視点で話が進んでいくため非常に読みやすかったです。
気になった方はぜひ手に取ってみてくださいね!